中世中頃と思われる木造彩色龍頭（りゅうず）です。龍頭（竜頭）は堂内荘厳の仏具とひとつで幡の竿の先に付けるものですが、銅造や木造の2種類がみられます。この龍頭は木造彩色で当時白土や弁柄、緑青で彩色されていたものですが、経年でほぼ木地の状態になり薄く白土や弁柄の朱色が残るのみになっています。下顎や後頭部の髪などが欠けていますが、比較的よい状態で伝世しています。参考画像は鎌倉時代の木造の龍頭ですが、この龍頭はやや動きが単調なことや全体の彫りが少し浅いことから、鎌倉から少し下がった南北朝から室町前期頃の龍頭と思われます。なお、参考画像は奈良国立博物館発行の「仏教工芸の美・堂内荘厳の粋をあつめて」を参考にしています。どうぞよろしくお願い致します。南北朝～室町前期サイズ高さ：３３，２センチ（本体）台共の高さ：３５センチ◎送料はこちらで負担させていただきます。xvpbvx